玉の台

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玉のうてなも恋い慕ふ涙川なみだがわ。我見沈めて逢瀬あふせあるなら、恋にやんさす。こはや恋はあだものな。一と村雨むらさめに立ちよる宿やども、名残は悲しきに、ましてこれは浅からぬ契あるに、さんせさかずきを飲まふ酒を。


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』中、武蔵野書院、1975年。

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。