正教要理問答/十誡問答の二

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問 じっかいの第五か條はいかとなへらるるや

答 『なんぢふぼうやまふべしさいはひなんぢのぞみていのちながきん』

問 かみこのいましめもっいかなることをめいたまへり

答 おのれふぼうやまふことをめいたま

問 ふぼうやまふとはいかなることなりや

答 ふぼめいしたがつねかうやうおこたらずことびやうきおよらうにはたいせつせわそのたましひすくはるることをもかみいのるべきをふなり

問 このいましめりやうしんうやまふことのほかいかなるものをうやまふことをめいたまふや

答 あひおいわれふぼだいへうするところひとびとうやまふことをめいたまたとへこくわうぼくゆうおんじんねんちやうしやなどなり

問 みぎひとびとのうちことだれうやまふべきや

答 こくわうなりいかんとなればかればんみんちちかみかうしゃなればなりゆえしとペートルは『かみおそわううやまふべし』〔彼前七の十〕とをしまたわれしゅイイスス ハリストスは『ケサリものケサリかへすべし』〔太二十二の二十一〕とのたまへり

問 しんみんたるものこくわうたいしてつくすべきのほんぶんなになりや

答 こくわうめいふくこくわうためいのこくわうよりてられたるひゃくくわんゆうけんしたがこくはふしょぜいただしくをさこくかいさみてぐんえきふくするなどなり

問 こくわうたいするほんぶんやぶりてつみをかものいかみなさるるや

答 かかものただこくわうまへつみをかせしのみならずまたかみまへにもつみをかせしものなりいかんとなればしとパエルことばに『そはかみよりいでざるけんなくおよるところのけんかみたてたまふところなればなりこのゆえけんさかものかみさだめそむくなり』〔ロマ十三の一至二〕とふに

問 じっかいの第六か條はいかとなへらるるや

答 『ひところなかれ』

問 かみこのいましめもっいかなることをきんたまふや

答 ひところすことすなはひといのちそこなふことをきんたま

問 はふりつりてざいにんけいしょまたせんさうときてきころなどやはつみなりや

答 これつみにあらずいかんとなればざいにんけいしょするはかれおこなところあくげふたんがためにしてまたせんさうときてきころすはこくわうおよしやうこくてきしんりやくよりふせまもるがためなればなり

問 そのこのいましめもっいかなるつみきんたまふや

答 いろいろかかはりもっひとごろしつみみすることをきんたまたとへけうもっしやうもっほうじよもっどうもっこれすことおよそのすべにんいのちがいそこなふことをきんたまたとへいかりもっにくみもっけんもっなどたぐひなりまたこのいましめにてはことばあるひおこなひもっにんしんにいいざなふことをもきんたまこれたましひのうへひとごろしづけらる

問 このいましめまもるのこころなになりや

答 なにびといのちをもほごすべにんたいしんせつすことなり

問 じっかいの第七か條はいかとなへらるるや

答 『いんおこななかれ』

問 かみこのいましめもっいかなることをきんたまふや

答 じゃいんすなはち男女のあひだふぎきんたますべじゃいんつみみちびところあししきしわざをもまたきんたまたとへぼういんぼうしょくすることわいせつなるうたうたふことふうがいするしょもつむことなどなり

問 このいましめまもるのこころなになりや

答 ふうたがひみさほまもまたにんたいしてていけつなることなり

問 じっかいの第八か條はいかとなへらるるや

答 『ぬすみするなかれ』

問 かみこのいましめもっいかなることをきんたまふや

答 ぬすみすることすなはそのしかたいかんかかはらずせいなるしゅだんもっにんもちものわがもちものすことをきんたまたとへせったうすることがうたうすることひとえきしてそのちんぎんはらはざることまたちんせんうけりてそのわざはたさざることいつはりもっにんざいさんかすむることしなものへてあししなものることせいなるものさしますはかりもちひてしやうぢきなるしやうばいなどなり

問 このいましめまもるのこころなになりや

答 おこたらずはたらにんざいむさぼらずじひぶかくしてりちしやうぢきなることをめいぜらる

問 じっかいの第九か條はいかとなへらるるや

答 『もうしょうするなかれ』

問 かみこのいましめもっいかなることをきんたまふや

答 いつはりのしょうつることおよすべいつはりをふことをきんたまたとへさいばんおいいつはりのしょうすことざんげんすることゆることそしることあしざまにふいちやうすることあざけることなどなり

問 ちかひを為していつはりのしょうつるはいかなるつみなりや

答 れ第九のいましめと第三のいましめやぶものにしてそのつみもっとおも

問 このいましめまもるのこころなになりや

答 つねただしきをひ『したおさへてあくはずくちびるとぢいつはりはざらんことをせよ』〔ペトル前三の十

問 じっかいの第十か條はいかとなへらるるや

答 『となりつまおよそのぼくうしろばなどならびすべとなりものむさぼなかれ』

問 かみこのいましめもっいかなることをきんたまふや

答 にんたいあしきことをおこなふことのみならずすこしにてもそのこころあしきことをおこなはんとするおもひのぞみおこすことをもきんたま

問 このいましめやぶるのつみなになりや

答 しっとかんいんどんらんなり

問 このいましめまもるのこころなになりや

答 われかみさづたまひしぶんげんもっまんぞくまたにんたいしてはしんせつおこなふべきことなり

  • じっかいしんけいおなじくたうぶんにはあらずしかれどもしんたるものこれこころしるこのいましめらしてそのおこないきょうせいすべしいちにちぢゅうこのいましめやぶらざりしときそのおんかみかんしゃすべしまたこのいましめやぶりしときしんじつそのつみざんしていごふたたこれやぶらざることをつとむべし

正教要理問答 終