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枕草子 (Wikisource) 第七段 作者:清少納言
正月一日、三月三日は、いと、麗らかなる。五月五日は、曇り暮らしたる。七月七日は、曇り、夕方は、晴れたる空に、月、いと、明かく、星の数、見えたる。九月九日は、暁方より、雨、少し降りて、菊の露も、こちたく、覆ひたる綿なども、甚く濡れ、移しの香も、持て映やされたる。早朝は、止みにたれど、猶、曇りて、動もすれば、降り落ちぬべく見えたるも、をかし。
『枕草子 上』島内裕子(校訂・訳)、筑摩書房、2013年。