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新体詩抄/跋

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我國昔より言靈ことだまのさきふ國といひ傳へて長きみじき歌たへる人も代々少からるを今の文明の御代あたりて短歌名ある人彼是きこゆれど長歌をよみ文かく人のをさきこえざるとあやしや海外の國々昔も今もうたといへ長きをむねとして軍陣いくさうたひ祭祀まつりうたひ哀樂うたひて此道たへる人代々たえと云同し天地の間生るゝ人さもあるべきわざりかしおのれ此比大學入て大人たちの西洋の詩を我が言葉うつせるを見て感慨堪へずいですたれたるを起してかゝる新代あらたよてふりをうたひ出やさて此道る人の出來たらんことだまのさきふ國の手ぶりしるくはた海外の人も聞つたへてどか彼の言葉うつさゝらん然ら國の光ともるへきわざらずやかくいふものは水屋主人幹文

脚注

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この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。