帖撒羅尼迦前書(明治元訳) 第一章

提供:Wikisource

第一章[編集]

1 パウロとシルワノとテモテふみちちなるかみおよびイエス・キリストにあるテサロニケびと教會けうくわいおくねがはくは我儕われらちちなるかみおよび(※1)しゆイエス・キリストより爾曹なんぢら恩寵めぐみ平康やすきうけ
2 われら祈禱いのりうち爾曹なんぢらことのべつね爾曹なんぢら衆人もろもろためかみ感謝かんしや
3 これ爾曹なんぢら信仰しんかうよりおこなあいよりらう我儕われらしゆイエス・キリストをのぞむによりしのぶことを我儕われらちちなるかみまへにてたえおもふがゆゑなり
4 かみあいせらるる兄弟きやうだいまたこれ(※2)爾曹なんぢらえらばれたることしるよりてなり
5 我儕われら福音ふくいんなんぢらにきたりしはただことばよりてのみならずちからにより聖靈せいれいよりまたあつ信仰しんかうよりてなりすなは我儕われらなんぢらのうちあり爾曹なんぢらため如何いかにおこなひし爾曹なんぢらしるごとし
6 かつなんぢらおほいなるなやみうち聖靈せいれい喜樂よろこびをもてことばうけ我儕われらおよしゆなら
7 マケドニヤとアカヤにあるすべての信者しんじや模楷かたとなれり
8 しゆことば爾曹なんぢらよりひびきしはただにマケドニヤ、アカヤのみならずしかしてまたなんぢらがかみむかへ信仰しんかうすべてのところひろまれりこのゆゑ我儕われら何事なにごといふおよばず
9 そはかれら我儕われらことかたりて我儕われらいかなるさまにて爾曹なんぢらうちにいりかつなんぢら偶像ぐうざうをすてかみしていけ眞神まことのかみつか
10 そのてんよりきたるをまついへなりそのすなはかみよりよみがへらししところのイエスにして我儕われらきたらんとするいかりよりすくものなり

※1 明治14(1881)年版では「および」→「および」。
※2 明治14(1881)年版では「これ」→「これ」。