夜々の星

提供:Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

たまくしげ、ふたたびみたび思ふこと、思ふが儘に書きつけて、見すれどあまのかづきして、苅るてふ底のみるめにも、ふれぬをいたみ頼みにし、筆にさへだに恥かしの、軒のしのぶに消えやすき、露の身にもならもほし。ならまく星の光すら、絶えてあやなくなるまでも、やよここのよと思ひあかし、雲井をながめすべをなみ。袖のしづくにせき入るる、硯の海に玉や沈めん。


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』下、武蔵野書院、1975年。

この作品は1927年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。