地所質入書入規則第十條第十二條改正

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明治六年

第十八號布吿

地所質入書入規則中第十條第十二條左ノ通改正候條此旨布吿候事

第十條  一箇所ノ地ヲ二重三重ニ書入候儀ハ不相成候得共若シ第一番ノ金主ヘ引當ニ入レ置キ候事ヲ第二番ノ金主承知ノ上ニテ地所代價ノ餘分ヲ見込又其地所ヲ引當ニ借添ヘ致シ侯儀ハ不苦尤借主身代限ノ處分ニ相成候節ハ右地所糶賣ノ代金ヲ以テ第一番ノ者ヘ元利ノ金數ヲ引渡シ其餘金ヲ以第二番ノ者ヘ元利ノ金數ヲ引渡第三番以下右ニ準シ引渡申スヘク若糶賣ノ金高ヲ以テ先ツ第一番ノ金主ヘ元利ノ金數ヲ引渡シ其餘金第二番ノ金主ヘ引渡スヘキ元利ノ金數ニ不足スル時ハ其不足ノ分ヲ償フヿ並ニ第三番以下ノ金主ニ償フヿハ平常引當ナキ債主ニ身代限償却ノ例ニ從ヒ外物品糶賣代價ノ內ニテ相當ノ割賦ヲ以テ引渡可申事

但書故ノ如シ

第十二條  質入年季中天災ニテ地所流亡等其地ノ全形ヲ失フニ至ルトキハ地券ハ消滅スル理ニ付貸主ヨリ借主ニ對シ外地所又ハ物品ヲ代リ質ニ差入レサセ證文書替ヲ求ルヿヲ得ヘシ若シ代リ質ニ差入ルヘキ地所物品等コレナキトキハ訴訟ノ末身代限リノ處分ニ及フヘク又池成野地成等ニ變換シ或ハ闕崩等ノタメニ其地ノ幾分ヲ失フトキ變換ノ摸樣及殘存ノ大小ニ應シ規則ニ基キテ地券書替願出ヘキ儀ニ付若シ其變換殘存ノ地ハ貸金穀高ノ償ヲナスニ足ラサルト見込ム場合ニ於テハ貸主ヨリ借主ニ對シ外地所又ハ物品ヲ增質ニ差入レサセ證文書替ヲ求ルヿヲ得ヘシ若シ增質ニ差入ヘキ地所物品等無之時ハコレ亦訴訟ノ末身代限ノ處分ニ及フヘキ事

但書故ノ如シ

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