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園の秋

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たゆふすは皆かしにいで露ばかり。跡(あと)に苅萱、桔梗屋(ききやうや)の、その庭面(にはもせ)も秋くれば、時に尾花や女郎花(をみなへし)、廓景色(くるわけしき)と打ちつれて。しやんと小褄を鳥兜(とりかぶと)、おのが頼り風寄り添ひて、咲き乱れたる萩薄(はぎすすき)。その手にからむ朝顔の。東雲方(しののめがた)の朝嵐(あさあらし)、空も匂ふか秋の七草。


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』中、武蔵野書院、1975年。

この作品は1931年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。