コンテンツにスキップ

ルームコルフ式電気医療器

提供:Wikisource


電気医療器

M. Ruhmkorff著

電気が生体に及ぼす特異な作用が科学的に証明されるや否や、電気を使って病気を治すことが考え出された。電気電池が発見される以前から、ある種の医師は患者に電気注射をする習慣があった。電気にはサングラードがあり、彼らはこの不思議な液体を乱用し、他のあらゆる治療法を排除して万能薬として使っていた。今日でも、ガルバニックチェーン、電気リング、ベルト、ブラシ、磁気バッグなどを使い、電気であらゆる病気を治すと豪語する同様の治療家が後を絶たない。このような組織的な誇張は軽蔑の対象であるが、それでも、ある場合には、電気が生体に驚くべき効果を発揮することが実証されている。電解液が神経系を興奮させ、特に麻痺した患者に驚異的な治癒例が挙げられている。不活発な手足が電気治療を受けると、元の活動を取り戻すのを見たことがある。

ルームコルフの電気医療器

多くの優れた誘導装置を世に送り出してきたルームコルフ氏が考案した小型の電気治療器は、現在よく使われています。これは2つの小さなコイルで構成されており、彼の大きな機械を小型化したものである。図の左側には、2つの要素からなる小さな硫酸水銀電池が見える。誘導電線を流れる電流は、2つのアーマチュアによって集められる。

この電流は、いわば簡単に目盛りがつけられる。コイルは二重になった可動式の真鍮製スリーブに包まれている。この金属スリーブにも誘導電流が十字に流れている。コイルがスリーブの下に完全に隠れていれば揺れはなく、金属スリーブがかなりの面積を露出すればするほど揺れは強くなる。スリーブは金属の棒で簡単に動かすことができます。

小型の装置は箱に収められており、ポケットに入るので、医師は簡単に持ち運びができ、キットに入れておくことができる。

脚注

[編集]

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 

原文の著作権・ライセンスは別添タグの通りですが、訳文はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスのもとで利用できます。追加の条件が適用される場合があります。詳細については利用規約を参照してください。