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コリント人に贈れる使徒パウロの書状第二(新契約聖書) 第六章

提供:Wikisource
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第六章

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1 されどともに働きつつ、われらも汝等に神の惠を空しく受くることなからんことを勸む。
2 そは惠の期にわれ汝に聞き、また救の日に汝を助けたり、と彼云ひ給へばなり、見よ、今は惠の期〔なり〕、見よ、今は救の日〔なり〕。
3 〔我等は〕此の奉事を誹らるることなからんために、何事に於ても人に礙を與へず。
4 されどすべての事に於て、神の事へ人として己自らを薦むるなり、卽ち多くの耐へ忍にも、銀にも、乏にも、困にも、
5 打たるるにも、檻倉にも、みだれにも、勞するにも、目を覺ましをるにも、食を斷つにも、神の事へ人として己自らを薦むるなり。
6 また潔をもて、知識をもて、撓まざるをもて、親切をもて、聖き靈をもて、僞なき愛をもて、
7 眞理の言をもて、神の力をもてし、〔また〕左右にある義の武器によりて、
8 榮と辱とによりて、惡しき噂と善き噂とによりて〔せり、人を〕惑はす者の如くにして眞、
9 知られざる者の如くにして審かに知られたる者、死ぬる者の如くにして、見よ、我等は生く、懲めらるる者の如くにして殺されず、
10 哀深き者の如くなれども常に喜び、貧しき者の如くなれども多くの者を富まし、何をも有たざる示如くにしてすべてのものを有す。

11 コリント人よ、我等の口は汝等のために開かれたり、我等の心は廣くなれり。
12 汝等は我等に狹めらるるにあらず、されど汝等の情に狹めらるるなり。
13 さればわれ兒等に對する如くに云はん、同じき報を〔なせ〕。汝等も心を廣くせよ。
14 信なき者と偕に揃はぬ軛を負ふ勿れ、義と不法と何の共に享くることあらんや、また光と暗と何の親しき交あらんや。
15 またキリストとペリアルと何の諧音あらんや、或は信ある者と信なき者と何の係あらんや、
16 また神の聖所と偶像のと何の一致あらんや。汝等は生ける神の聖所なり、われ彼等のうちに住み、また歩まん、かくて我は彼等の神たるべく、彼等は我の民たるべし、と神ののたまひしが如し。
17 主云ひ給ふ、かるが故に彼等の眞中より出で來りて離れよ、且つ不淨に捫る勿れ、さればわれ汝等を受け入れん。
18 かくて我は汝等のために父としてあらん、また汝等は我のために子また娘としてあるべし、全能の主云ひ給ふ。