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しきやもめしゅうじんよりおほとうじたり、

けだしかれみなその羨余あまりより献金ささげものかみとうじ、かれそのとぼしきところより、そのてる生計せいけいことごととうじたり。

あるひと殿でんことそのうるはしきいしほうなふひんとをもっかざりたることかたれるときかれへり、

きたらん、なんぢものうちひとついしいしうへのこらずして、みなくづされん。

かれひてへり、よ、いづれときことらんか、またこれらんとするときは、如何いかなるしるしあるか。

かれへり、つつしみてまどはさるるなかれ、けだしおほくのものおかしてきたたり、われなりとはん、ときちかづけり、かれあとしたがなかれ。

なんぢたたかひみだれとをかんときおそるるなかれ、けだしこれことるべし、しかれども末期をはりいますみやかならず。

一〇 そのときかれへり、たみたみめ、くにくにめん、

一一 處々ところどころおほいなるしんきんえきびゃうあり、おそるべき現象あらはれおよおほいなる休徴しるしてんよりするあらん。

一二 およこれことさきに、人々ひとびとそのなんぢき、なんぢ窘逐きんちくして、くわいだうおよひとやわたし、ためなんぢしょわうしょこうまへかん。

一三 なんぢことふはしょうさんためなり。

一四 ゆゑなんぢこころさだめて、なにこたへんとあらかじおもんぱかなかれ。

一五 けだしわれくちとをあたへて、およなんぢあだをして辯駁べんばくてきたいするあたはざらしめん。

一六 なんぢまたきゃうだい