神を畏れず、人に耻ぢずと雖、
五 此の嫠我を煩はすに因りて、我之を援けん、其恒に來りて、我に聒しくせざらん爲なり。
六 主曰へり、不義なる裁判官の言ふ所を聴け。
七 神は昼夜彼に呼ぶ所の其選びたる者を、久しく忍ぶとも、遂に援けざらんや。
八 我爾等に語ぐ、速に彼等に援けん。然れども人の子來りて、信を地に見んや。
九 又己を義なりと信じて、他人を藐る者に、此の譬を語れり。
一〇 二人祈禱せん爲に殿に登れり、一はファリセイ、一は税吏なり。
一一 ファリセイ立ちて、己の衷に斯く禱れり、神よ、我爾に感謝す我他人の残酷、不義、姦淫なる如く、或は此の税吏の如くならざるを以てなり。
一二 我一七日に、二次斎し、凡そ得る所の十分の一を献ぐと。
一三 税吏は遠く立ちて、敢て目を擧げて天を仰がず、乃膺を拊ちて曰へり、神よ、我罪人を憐めと。
一四 我爾等に語ぐ、此の人は彼の人よりは義とせられて、家に歸れり。蓋凡そ自ら高くする者は卑くせられ、自ら卑くする者は高くせられん。
一五 嬰兒を彼に攜へ來れるあり、彼等に触れん爲なり、門徒見て、之を戒めたり。
一六 然れどもイイスス彼等を呼びて曰へり、幼兒の我に就くを容せ、之に禁ずる勿れ、蓋神の國は是くの如き者に屬す。
一七 我誠に
爾等に
語ぐ、
幼兒の
如く