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かみくにつたへよ。

六一またものへり、しゅわれなんぢしたがはん、ただきていへものわかれぐるをゆるせ。

六二イイススこれへり、すきけて、うしろかへりみるものは、かみくにあたらざるなり。


第十章

そののちしゅまたべつしちじふもんえらび、かれおのおの二人ふたりおのれさきだてて、みづかかんとほっするところしょいうしょしょつかはし、

かれへり、かりいれおほく、はたらきびとすくなし、ゆゑかりいれぬしに、はたらきびとその穡所かりいればつかはさんことをもとめよ。

け、なんぢつかはすは、こひつじおほかみうちるるがごとし。

かねぶくろをも、たびぶくろをも、くつをも、たづさふるなかれ、ちゅうにてひとあんなかれ。

ひといへときは、いへへいあんへ。

彼處かしこへいあんあらば、なんぢへいあんかれとどまらん、しからずば、なんぢかへらん。

そのいへりて、かれところものくひのみせよ、けだしらうするものそのあたひるはよろしきなり、いへよりいへうつなかれ。

いづれまちるとも、ひとなんぢけば、そのなんぢまへそなふるものくらへ。

そのうちびょうしゃいやせ、またしゅうげてへ、かみくになんぢちかづけりと。

一〇いづれまちるとも、ひとなんぢけずば、そのちまたでてへ、

一一なんぢまちよりわれきたるちりをも、われなんぢむかひてはらふ、しかれど