コンテンツにスキップ
Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/163
立ちて、
二二の
舟の
湖に
在るを
見たり、
漁者は
舟を
離れて
網を
洗へり。
三彼はシモンに
屬する
一の
舟に
登りて、
少しく
岸より
離れんことを
請ひ、
坐して
舟より
民を
敎へたり。
四語り
竟りて、シモンに
謂へり、
深き
處に
移り、
網を
下して、
漁せよ。
五シモン
対へて
曰へり、
夫子よ、
我終夜労して、
得る
所なかりき、
然れども
爾の
言に
依りて、
我網を
下さん。
六既に
之を
行ひて、
魚を
囲めること
甚多く、
網裂くるに
至れり。
七乃他の
舟に
在る
侶を
招きて、
來り
助けしむるに、
彼等來りて、
魚二の
舟に
牣ちて、
幾ど
沈まんとせり。
八シモン ペトル
之を
見て、イイススの
膝下に
伏して
曰へり、
主よ、
我を
離れよ、
我罪人なればなり。
九蓋彼及び
彼と
偕に
在りし
者は、
皆漁りたる
魚の
爲に
甚驚けり、
一〇シモンの
侶たりしゼワェデイの
子イアコフ
及びイオアンも
亦然り。イイスス シモンに
謂へり、
懼るる
勿れ、
今より
後爾人を
漁らん。
一一彼等舟を
岸に
曳き、
一切を
舎てて、
彼に
従へり。
一二イイスス
一の
邑に
在りし
時、
全身癩病を
患ふる
人來り、イイススを
見て、
俯伏し、
彼に
求めて
曰へり、
主よ、
爾若し
望まば、
我潔むるを
能す。
一三彼手を
伸べて、
之に
触れて
曰へり、
我望む、
潔まれ。
癩病直に
離れたり。
一四イイスス
彼に
戒めて
言ふ、
人に
告ぐる
勿