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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/155
ん
爲なり、
爾にも
剣は
靈を
貫かん。
三六又預言女アンナあり、アシルの
支派ファヌイルの
女なり、
處女の
時より
夫と
偕に
居りしこと
七載、
年大に
老いたり、
三七齢約八十四の
嫠にして、
殿を
離れず、
斎と
祈禱とを
以て
昼夜奉事せし
者なり。
三八彼も
斯の
時來り
就きて、
主を
讃栄し、
且此の
嬰兒の
事を
凡そイエルサリムに
在りて
贖を
俟つ
者に
語れり。
三九既に
主の
律法に
遵ひ、
悉く
之を
竟へてガリレヤの
故邑ナザレトに
歸れり。
四〇子は
漸く
成長し、
精神益強健にして、
智慧充ち、
神の
恩寵は
彼に
臨めり。
四一其父母歳毎に
逾越節筵にイエルサリムに
往けり。
四二彼の
十二歳になりし
時、
亦節筵の
例に
遵ひて、イエルサリムに
上りしに、
四三日卒りて
返る
時、
童子イイスス イエルサリムに
留れり。イオシフと
其母とは
之を
知らずして、
四四彼は
同行者の
中に
在りと
意へり、
一日程を
行きて、
彼を
親戚知己の
間に
尋ねしに、
四五遇はざりき、
乃彼を
尋ねてイエルサリムに
返れり。
四六三日の
後彼に
殿に
遇へるに、
彼敎師の
中に
坐して、
且聴き、
且問へり。
四七彼に
聞く
者皆其智慧と
其應対とを
奇とせり。
四八父母彼を
見て
駭けり、
其母彼に
謂へり、
兒よ、
何ぞ
我等に
斯く
行ひたる、
視よ、
爾の
父と
我と
憂ひて
爾を
尋ねたり。
四九彼曰