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デカポリイエルサリムイウデヤイオルダンそこよりおほくのたみかれしたがへり。

第五章

イイススぐんしゆうて、やまのぼれり、すでせしに、そのもんかれけり。かれくちひらきて、これをしへてへり、神゚しんまづしきものさいはひなり、てんこくかれものなればなり。ものさいはひなり、かれなぐさめんとすればなり。をんじうなるものさいはひなり、かれがんとすればなり。かわものさいはひなり、かれくをんとすればなり。あはれあるものさいはひなり、かれあはれんとすればなり。こゝろきよものさいはひなり、かれかみんとすればなり。へいおこなものさいはひなり、かれかみづけられんとすればなり。一〇ためきんちくせらるゝものさいはひなり、てんこくかれものなればなり。一一ひとわれためなんぢのゝしり、きんちくし、なんぢこといつはりてもろしきことばはんときは、なんぢさいはひなり、一二よろこたのしめよ、てんにはなんぢむくひおほければなり、けだしひとくのごとなんぢよりさきなりしげんしやきんちくせり。一三なんぢしほなり、しほそのあぢうしなはゞ、なにもつそのしほはゆきかへさん、のちまたもちゐるところなく、たゞそとてられて、ひとまれんのみ。一四なんぢひかりなり、やまうへてるまちかくるゝあたはず。一五ひとともしびともして、これますしたかず、すなはちとうだいうへく、しからば