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祈（き）禱（たう）は聞（き）かれたり、爾（なんぢ）の妻（つま）エリサワェタ子（こ）を生（う）まん、爾（なんぢ）之（これ）をイオアンと名（な）づけん。^一四爾（なんぢ）には喜（よろこび）と樂（たのしみ）とあらん、且（かつ）多（おほ）くの者（もの）は其（その）生（うま）るるに因（よ）りて悦（よろこ）ばん。^一五蓋（けだし）彼（かれ）は主（しゅ）の前（まへ）に大（おほい）なる者（もの）とならん、酒（さけ）と諸醪（シケラ）とを飮（の）まず、其（その）母（はは）の胎（はら）よりして聖（せい）神（しん）゜に充（み）てられん。^一六彼（かれ）はイズライリの諸（しょ）子（し）の多（おほ）くの者（もの）を轉（てん）じて、主（しゅ）彼（かれ）等（ら）の神（かみ）に歸（き）せしめん。^一七彼（かれ）はイリヤの精神（せいしん）と能（のう）力（りょく）とを以（もっ）て主（しゅ）の前（まへ）に行（ゆ）かん、父（ちち）の心（こころ）を子（こ）に、逆（さか）ふ者（もの）を義（ぎ）者（しゃ）の智（ち）慧（ゑ）に歸（かへ）らしめて、備（そな）へられたる民（たみ）を主（しゅ）に進（すす）めん爲（ため）なり。^一八ザハリヤ天（てん）使（し）に謂（い）へり、我（われ）何（なに）を以（もっ）て之（これ）を知（し）らん、蓋（けだし）我（われ）老（お）いたり、我（わ）が妻（つま）も年（とし）邁（ゆ）けり。^一九天（てん）使（し）彼（かれ）に答（こた）へて曰（い）へり、我（われ）はガウリイル、神（かみ）の前（まへ）に立（た）つ者（もの）なり、使（つかひ）を奉（ほう）じて爾（なんぢ）に告（つ）げ、爾（なんぢ）に此（こ）の福（ふく）音（いん）を爲（な）す。^二〇視（み）よ、爾（なんぢ）瘖（あふし）となり、言（ものい）ふ能（あた）はずして、此（こ）の事（こと）の成（な）る日（ひ）に至（いた）らん、我（わ）が言（ことば）を信（しん）ぜざりし故（ゆゑ）なり、是（こ）の言（ことば）は時（とき）に及（およ）びて必（かならず）應（かな）はん。^二一時（とき）に民（たみ）はザハリヤを候（ま）ちて、其（その）殿（でん）の内（うち）に久（ひさ）しく在（あ）るを奇（あやし）めり。^二二遂（つひ）に出（い）でて彼（かれ）等（ら）に言（ものい）ふ能（あた）はざれば、乃（すなはち）其（その）殿（でん）の内（うち）に異（い）象（しゃう）を見（み）しことを曉（さと）れり、彼（かれ）は首（かうべ）を以（もっ）て彼（かれ）等（ら）に意（い）を示（しめ）し、而（しかう）して瘖（あふし）たりき。^二三其（その）職事（つとめ）の日（ひ）滿（み）つるに及（およ）びて、家（いへ）に歸（かへ）れり。^二四此（こ）の日（ひ）の後（のち）、其（その）妻（つま）エリサワェタ妊（はら）みて、隱（かく）れ居（を）りしこと五（ごか）月（げつ）にして曰（い）へり、^二五主（しゅ）