ルダンの四方と出でて、彼に就き、六己の罪を認めて、イオルダンに於て彼より洗禮を受けたり。七イオアンはファリセイ及びサッドゥケイ等の多く其洗を受けん爲に來るを見て、之に謂へり、蝮の類よ、誰か爾等に將來の怒を避くることを示したる、八然らば悔改に合ふ果を結べ、九自ら意ひて、我等の父はアウラアムなりと云ふ勿れ、蓋我爾等に語ぐ、神は此の石よりアウラアムの爲に子を興すを能す、一〇既に斧も樹の根に置かる、凡そ善き果を結ばざる樹は斫られて、火に投げられん、一一我水を以て爾等に洗を授けて悔改せしむ、然れども我の後に來る者は更に我より強し、我其履を提ぐるに堪へず、彼は聖神゜及び火を以て爾等に洗を授けん。一二其箕は其手に在り、彼は其禾場を淨めて、其麥を倉に斂め、糠を滅えざる火に燬かん。一三厥時イイススガリレヤよりイオルダンに來り、イオアンに就きて、之より洗を受けんと欲す。一四イオアン彼を止めて曰く、我爾より洗を受くべきに、爾我に就くか。一五イイスス答へて彼に謂へり、今姑く許せ、蓋我等は是くの如く凡の義を盡すべし。是に於て之を許せり。一六イイスス洗を受けて、直に水より上れるに、視よ、天彼の爲に開け、神の神゜鴿の如く降りて、其上に臨むを見たり、
一七且天より
聲ありて
云ふ、
此は
我の
至愛の
子、
我が
喜べる
者なり。