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Page:Textbook of Japanese History for Elementary School on 1943 vol 2.pdf/34

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第九 江戸と長崎

一 參勤交代

秀吉がなくなつた時、子の秀賴は、やつと六歳でありました。秀吉は、病氣が重くなるにつけ、秀賴の行く末を深く心配して、德川家康と前田利家に、くれぐれも、あとのことを賴みました。家康は伏見城で政務をさばく、利家は大阪城で秀賴をそだてる、これが、それぞれに命じられた役目でした。ところで、利家がまもなく病死しましたので、ひとり家康の勢が目だつて盛んになつて行きました。

家康は、三河から出て、初め今川義元の人質となり、義元の死後は