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(一)
集積點
す. 一般に も亦 の集積點なり.然れども は の集積點にあらず, の諸數の中此數に最近きは にして,兩者の中間には の諸數一も存在せず. は の最大の數なり.又 は の集積點なり. は の下限にして,これ卽ち下限が集積點なる例なり.
, を二つの無理數とし,其展開の係數を の項まで採りて作りたる有限小數をそれぞれ , と名づく.今順次 を となして作り得べき凡ての有理數 を總括して之を と名づくるに, は の愈〻增大するに隨ひて,愈〻 に近迫して究まる所なしと雖, は の上限又は下限にあらず.(第九章(十一)を看よ) は の集積點なり.げにも
今 , のいづれよりも(絕對値に於て)大なる數の一つを任意に採りて之を と名づくるに,