なるが故に, ε {\displaystyle \varepsilon } なる數は α {\displaystyle \alpha } には關係なき一定の數なり.卽ち β {\displaystyle \beta } を如何なる數となすとも
斯の如き數を假に合の算法の準數(又は單位)といふ.
さて再び八によりて, α {\displaystyle \alpha } を如何なる數となすとも
を充實すべき數 α ′ {\displaystyle \alpha '} は必ず存在す. α {\displaystyle \alpha } , α ′ {\displaystyle \alpha '} の關係は相互同一にして,此二つを假に相反せる數と云ふ.しかするときは一般に
α {\displaystyle \alpha } を合するは α {\displaystyle \alpha } に反せる數を離するに同じく,合の算法も離の算法も其致一なり.