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四則算法の形式上不易

二, の與へられたるとき なる條件を充實すべき數 は,若し存在すとも,唯一個に限る.此數を表はすに なる記法を用ゐる.よりて

とは同一の事實を表はし,又 より を得.

三,  

四,  

なる記號に本來の意義ある場合と,然らざる場合とあり.本來の意義なきは卽離の算法不可能なる場合にして,此場合には は卽新に作らるべき一つの數を表はせり.さて斯くして新に作らるべき數は盡く一,二,三,四の條件を充實すべきを要し,且斯の如き新數の作られたる上は離の算法恒に可能なるを要するが故に,先づ二を改めて次の如くなす.

二*, の與へられたるときは なる條件に適すべき(本來の,或は新しき)數 必ず而も唯一個に限りて,存在す.之を表はすに なる記