Page:Shinshiki Sanjutsu Kogi 00.djvu/205

提供:Wikisource
このページは校正済みです
189
(四)
部分的分數

(1)

と同一に歸するが故に,

なるヂオフアント方程式の一對の解答なることを要し,又之を以て足れりとす.()さて は相素なるが故に此方程式は必ず,而も限りなく多くの,整數の解答を有す.此等の解答の中 より小なる正の整數なる者唯一對あり.若し此特殊なる解答を採らば を正の眞分數( より小なる分數)となすことを得れども旣に を斯く定めたる上は も亦自ら定まるべきが故に は或は正或は負にして其絕對値は或は より大或は より小なるべし.

例へば の分母 を相素なる整數 ,及び の積となして, を分母