コンテンツにスキップ

Page:Shinshiki Sanjutsu Kogi 00.djvu/161

提供:Wikisource
このページは校正済みです
145
(二)
分數班の構成

要するに同一の分母 に屬せる分數の大小の關係及加減の算法は,其分子のそれぞれと全く同一に歸す.分數班は其一部として凡ての整數を包括せるが故に,其範圍整數のそれよりも廣大なるの觀ありと雖,實は兩者其內容を同じくして,唯個々の數の名稱に異同あるに過ぎず.

分母 なる分數班の中にありて, は整數の範圍內に於ける と同樣の位置を占めたり. を此分數班の單位或は幹分數といふ.

(二)

と置き,分母 に屬せる分數の中其分子が の倍數なるもののみを保留して,其他を排斥するときは,

(A)