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扁額を書して、當社の兩華表に掲らる、されば 大祖公の御時より、かくゆゑある明神にて奕世厚く敬禮し給ひ、數多の神領を附らる、又  浄國公の時、實殿、舞殿、拝殿、本地堂、籠所の類、悉く儼飾を盡され、誠に人の敬によつて神亦益々運を添ふが如し、大宮司職、正五位下本田出羽守親徳なり、社人三十家、皆これに副ふて祀事を助く、安養院別當たり、本地堂は別當寺にあり、即ち本尊なり、

○御鎧一領、 大玄公奉納し給ふ、甲斐武田氏の楯無の鎧を模せられしと云、

○宗源殿 本社の右に在り、我 皇國の諸神を奉祀す、天保十年、今邦君参議公此殿宇を修し給ひ、輪奐の美前に過るをあり、且 公の御眞影を安し給ひ、更に詣人多し、 公御徳の盛なる 、大乗院鎭國殿の條に詳なり、