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周圍を回轉して一團體を形づくり而して斯かる團體無數に存在す、故に宇宙には無數の世界ありと。此の際限なき宇宙をしかあらしむるもの即ち萬有を能造化の方面より觀たるもの(natura naturans)是れ即ち神にして、世界はしかあらしめらるゝもの即ち萬有を所造化の方面より觀たるもの(natura naturata)なりとせり、神は宇宙の全體を貫きて之れを活動せしむる所以の生命也。萬有は活物たる一體を成すもの、之れを譬ふれば根より梢に至るまで生氣全樹に通ひて葉を出だし花を咲かすが如く宇宙には同じき神の生命の通ひ居るなり。
斯く神によりて活き之れによりて形を成せる萬物を分割すれば遂に剖かつべからざる極微のものとなる。此の極微なるものは物體なると共に精神なり、是れ即ち心物の兩面を具ふる原子(デーモクリトスの所謂アトムとは異なり)にして之れをモナドと名づく。此のモナドは宇宙を活動せしむる勢力の個々に分かれて發現したるもの、換言すれば、各モナドはそれぞれの樣に於いて神を現はすものなり。故に一切の物皆それぞれに全宇宙の本體を寫す鏡と見るを得べし。
萬物各〻全宇宙の一部として他と相聯結して一大調和を現ず。調和は萬有の眞相