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て我れなり〔二三〕理智的直觀と物自體、現象界と實體界〔二四〕吾人の知識は經驗の範圍外に到達せず、されど形而上學の問題の硏究に入るは知識的要求の自然なり〔二五〕相對的統一と絕對的統一、理性と理性の觀念〔二六〕理性の觀念の三方面、即ち靈魂、宇宙一體、及び神。三者の不正當〔二七〕純理哲學的世界論の成り立たざる所以〔二八〕純理哲學上の神の存在の論證の無効なる所以〔二九〕理性の觀念は無効なれども思考上に便利あり〔三〇〕吾人の知識は超越的境界に達せず〔三〕吾人の意志の活動に於いて如何なる綜合的判定が先天的に立てらるゝか〔三二〕意志の法則と行的理性、絕對的に善なるは善意のみ〔三三〕カントの謂はゆる道德法、其の三形式〔三四〕道德法は命令として現はれ來たる。自則的倫理說と他則的倫理說〔三五〕カント