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Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-2-DaiNipponTosho-1981.djvu/111

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あの子の席も

移しておかうよ



指つつこんだ子が

云つて來る

その指出しなさいと

わたしがいふ

まだととのはぬ

冷たい指

わたしがぐつと

ひつぱると

その子がよろける

ヨヂム塗つてやる

おかつぱ頭下げて

いつてしまふ

跫音󠄁が廊︀下のはてで

消󠄁える

わたしはまだ若い

敎師

あの指握つた掌を

そつと開いて見る

なあにわたしは

たゞの敎師

これは窓から流れ入る

金木犀の

纎い香、ママ