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Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-2-DaiNipponTosho-1981.djvu/107

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木はさびしい


木は老人の手のやうな幹を

冬󠄁陽にてらされながら

はてもなく淋しい


ある日ふと私は

木のさびしさにふれた


ああ、

さうざうしい生活の中から

步いて來て

木の幹をなでたとき

私の掌に

それが傳つて來た


木のさびしさはあつたかかつた

向うに白い雲も見えて