Page:NDL1142084 南支南洋研究調査報告書 第4輯 part1.pdf/49

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八六就係zauxae如果4 acto感嘆詞と命令式の書法〔7〕これはを間に入れる。「唔嚟囉喎mlae-lowo感難詞·助詞の常用のものを示す(漢字は印刷の都合上省略す) log,三ue, 50 gwo,〓No. ma, leme,〓geme, Ian zema, lobo, lome, lowo,以上は荻原氏編の「廣州話新文字課本」を基にした說明である。一讀して明白なる如く、この案には幾多の缺陷を含んでゐる。例へば母音にしても、二重母音の存在に意を向けなかつたためか(ai) (ae)の別(an) (en) (ang) (eng)等に不統一を暴露してゐる。然しこの案は、我々に多くの啓示をあたへてゐる。聲の表示をなさぬための補助方法などは-まだ〓究の餘地は殘されてはゐるが-支那方言をローマナイズする場合の一方法を與へたものと言ひ得るであらう。『拉廣』と同目的の下に、黄錫凌氏は「學語ローマ字母注音新法建議」を公にしてゐるが、この案は、聲の表示を認めた點、二重母音の表示に意を用ゐた點に於いて、荻原氏のに勝るものであるが、詞の連書については全く何の說明もない。最後に附してある「總理遺訓」のローマナイズより見るに、連書は全くなして居らぬ故、連書の必要を認めてゐないのかも知れぬ。或は連書の必要を認めないために、聲の表示をなしたのかも知れない。とに角荻原氏のとは相當に隔たりがある故、これも併せて、〓略を次に紹介して見やう。黄氏の該方案を一見するに、同案は、黃氏の廣州語發音符號に則つてゐるにすぎず、たゞ萬國音標文字に代へるに、ローマ字を以つてしてゐるにすぎないのである。卽ち、單母音、複母音、鼻音、入聲音、子音に分け夫々ローマ字を與へてゐる。〔1〕單母音aa a, aa a, a- e- e O- o eu u ue〕aが單獨なる時は、そのまゝ。若し更に他の音の續くときはatとする。此は〔eに相當するaとと同同することを防ぐためである。〔e〕は必らずiと結合し.aとなる。〔gに當るeは獨立し、或は其の他の音尾を有する故、〕同じくeとしても〔とは混同せぬ。〔o〕は〇に相當するが、此れは獨立することなく、常にuと結合しalとなる。〔0〕に相當する〓は獨立するか、〕其の他の音尾を有する。故にこの二つを同じくoとするも〔oと混同することはない。〕の代りにcoを使用する。〔〓e〕は常に佛語のcoの注音に使用されてゐるので〔〓〔y〕はこゝではcrになつてゐる。これは獨逸語のuであるが、タイプするときICで代替してゐる故、玆にはそれに從つたのである。a- e- e O-〓は獨立するか、玆にはそ〔2〕複母音八七