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3 極左暴力集団の主な活動
- 極左暴力集団は、社会情勢を反映した様々な問題を捉え、暴力性・党派性を隠して労働運動・大衆運動に介入するほか、集会・デモの場で同調者の獲得を目指す
- 大衆運動では、平成23年3月に発生した東日本大震災後、同調者の獲得を図るため、セクト色を隠し原発の即時停止等を訴えるなど、反原発闘争の盛り上げを図る中、中核派は、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」(略称:な全)を立ち上げ
- 特に、誕生から半世紀以上が経過し、組織の高齢化が進む中、若者の獲得を目指し、様々な取組(事例1)を図るほか、学生部門として組織されている全学連(全日本学生自治会総連合)等は、新たな活動家や活動資金の獲得を図るため、大学における自治会活動やサークル活動に介入
- こうした活動に伴って、学校、一般学生との間でトラブルが発生しているほか、威力業務妨害事件(事例2)や公務執行妨害事件等を敢行
- 事例1 若者の獲得を目指した中核派の取組
- 高校生向けに機関紙「前進」を発行
- インターネット動画共有サイト「前進チャンネル」を開設し、機関紙の解説、集会・デモの状況を紹介
- 事例1 若者の獲得を目指した中核派の取組
- 事例2 大学における威力業務妨害事件被疑者の検挙
- 京都府警察等は、平成27年10月27日、京都市内の大学で「安全保障関連法案反対」等と主張、「反戦ストライキ」と称して校舎入口に立て看板等でバリケードを築いて封鎖し、授業を妨害したとして、平成28年2月29日及び3月1日、中核派系全学連活動家ら6人を威力業務妨害罪で逮捕するとともに、中核派の活動拠点、大学の学生寮等の捜索を行った。
- 事例2 大学における威力業務妨害事件被疑者の検挙