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Page:Kokubun taikan 09 part2.djvu/8

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れば「晝の程󠄁に、腫れさせおはしましにけるを申しさふらふなり」と申さるれば「今は耳もはかばかしく聞えず」と仰せられて、いとゞ弱󠄁げに見えさせ給ふ。𛁈ばしばかりありて「この度はさるべき旅︀と覺ゆるぞ」と仰せらるれば、つゝましけれど「などさは思しめすぞ」と申せば、