れば「晝の程󠄁に、腫れさせおはしましにけるを申しさふらふなり」と申さるれば「今は耳もはかばかしく聞えず」と仰せられて、いとゞ弱󠄁げに見えさせ給ふ。𛁈ばしばかりありて「この度はさるべき旅︀と覺ゆるぞ」と仰せらるれば、つゝましけれど「などさは思しめすぞ」と申せば、