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君達は
頭辨、頭中將、權中將、四位少將、藏人辨、藏人少納言、春宮のすけ、藏人のひやうゑの佐。
法師は
律師、內供。
女は
ないしのすけ、ないし。
みやづかへ所は
うち、后宮、その御腹の姬宮、一品の宮。齋院はつみふかけれどをかし。ましてこのごろはめでたし。春宮の御母女御。
身をかへたらむ人などはかくやあらむとみゆるもの
たゞの女房にて侍ふ人の御めのとになりたる。からぎぬも着ず、裳をだに用意なく、はくぎぬにて御まへに添ひふして御帳のうちを居所にして、女房どもを呼びつかひ、局に物いひやり、文とりつがせなどしてあるさまよ、言ひ盡くすべくだにあらず。雜色の藏人になりたるめでたし。こぞの霜月の臨時の祭にみこともたりし人とも見えず、君達に連れてありくはいづくなりし人ぞとこそおぼゆれ。外よりなりたるなどは同じ事なれどさしもおぼえず。
雲たかう降りて今もなほふるに、五位も四位も色うるはしう若やかなるが、うへのきぬの色いと淸らにて革の帶のかたつきたるを、とのゐすがたにひきはこへて、紫の指貫も雪にはえ