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Page:Kokubun taikan 09 part1.djvu/316

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     文は

文集、文選、博士の申し文。

     佛は

如意りは人の心をおぼしわづらひてつら杖をつきておはする、世に知らずあはれにはづかし。千手、すべて六觀音、不動尊、藥師佛、釋迦、彌勒、普賢、地藏、文殊。

     物語は

住吉、うつぼの類。殿うつり、月まつ女、かたのゝ少將、梅壺の少將、人め、國ゆづり、埋木、道心すゝむる松が枝。こまのゝ物語は、ふるきかはほりさし出でゝもいにしがをかしきなり。

     野は

嵯峨野さらなり。いなび野、かたの、こま野、粟津野、飛火野、しめぢ野。そうけ野こそすゞろにをかしけれ。などさつけたるにかあらむ。あべ野、宮城野、春日野、むらさき野。

     陀羅尼は

あかつき。

     讀經は

ゆふぐれ。

     あそびは。

よる人の顏見えぬほど。あそびわざはさまあしけれども、鞠もをかし。小弓、ゐんふたぎ、碁。