Page:Kokkaron1905.djvu/46

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今日一定の境土を領有せる國民は偶然にも小社會の合併によりて成りしなり。權力は爲めに發生し、政體の變遷あるに拘はらず、嘗て權力を戴かざりしことあらざりしなり。是に於てか或は曰はく國家は權カによりて統一せられたる團體なりと。或は曰はく國家主權なりと。

吾人の問題は之れ等を决するにあらずして今日の國民團體中に權力、土地、人民の外に國家の名を附すべき特別なる現象あるや否や是れなり。之を决するには先つ國民の組織を硏究するを要す。

二 社會心理と國家(一)