Page:Kokkaron1905.djvu/44

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現在の社會は皆斯くして生じたる者なり。是れ偶然的なりと謂ふ可きなり。小社會が合併するに至れば血緣團體と異なり勢權力を以て統一せられざる可らず。眞正に所謂權力なる者は此點に始まる。而して國家に如何なる意義を與ふる者も國家の淵源を玆に求むるに於ては即ち一致す。

權カに依りて統一せられたる團體も良き土地を得て耕作に從事すること能はざりせば即ち移轉して已まざりき。良地を得るに及び定住して農作に就き以て生を營む。此時に當り全地球を通じて山野荒れ田畝開けず。地多くして人少きの狀態なりき。故に一團