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命令法律を遵奉せんとする人民の忠義心、柔順心に依るにあらざれば全く助けなきものなればなり。(Elements of sociology. p.217.)

歷史的發生の順序に於ては信賴の觀念が極めて主要なる因子たれども社會の平和になり、主權者の確定したる曉には習慣と正義とが主權者に對する態度なり。人民は主權者を見て以て習慣上主權者たるべき者なりとし、又主權者が主權者として君臨するは正義として感ぜらるゝなり。主權者としては是れ等兩觀念の對象ならざる可からず、ワロン氏曰はく、

Seul le principe de la Souveraineté, quel qu'il soit, ne meurt ni