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Page:Inpukyo 1912.djvu/8

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之れが因たるに由るり。此微妙る所を觀察して以て此一章を成せり。天に陰氣あるが爲に天の變化を生ず。星を移し宿を易ふるもの是れり。地に陰氣あるが爲に龍蛇の活動するあり。吾人須く天地自然の理に從ふべく、殊に陰が陽の源とることを心得、これに從つて以て活動すべし。則ち天地に在るが如き活動を其儘反覆し居ることとる。人發殺機、天地反覆と言ふは是れり。此くして天人合發し同く陰陽の理に從つて活動する所より宇宙の一切變化の根本を見るべきり。

性有巧拙。可以伏藏。九竅之邪。在乎三要。可以動靜

人間の性には巧るあり。拙るあり。天地自然の理に從つて