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「寄与するファクターです。目的が荒らしである編集者には確かに便利です。アカウントを作ったり、ログインする面倒がなく、荒らしをすることが出来ます。可変IPアドレスを使えるなら、レンジブロックは効果がなく、荒らしを続けることが出来ます。事実上ペナルティはありません。」

「IP編集のために荒らしが増えているのは確かです。しかし、IP編集がもたらす利点も見逃すべきではありません。」

「ある程度はイエスです。しかしIP編集を禁止すれば、ウィキペディアの発展のスピードは鈍るでしょう。」

Q:他に比べて、IP編集者からの寄与が多いと思うトピックには何がありますか?

「セレブの記事」

「政治的に微妙なトピック。編集者は、自分のアカウントと特定のイデオロギーが結び付けられることを嫌って、匿名で編集しようとします。」

「IP編集者があまり貢献しないものには、専門的な知識が必要なアカデミックな記事があります。」

Q:IP編集者は、IPアドレス[訳注:が公開されること]に関係するプライバシーへの懸念に気が付いていると思いますか?

「プロバイダーに問い合わせない限り、IPアドレスから自宅の住所やその他の情報を特定できるとは思いません。だから、問題はないと思います。」

「その[訳注:IPアドレスのこと]情報だけでは身元特定の可能性はないのだから、IP編集者は気にしていないでしょう。」

「テクノロジーの知識をもっていなければ、[訳注:IPアドレスの情報から個人情報を]知ることができるとは思いません。」

「IPアドレスが公開されたからと言って、それが直ちに重要な個人情報につながるわけではありません。」

Q:他のトピックに比べて荒らされているトピックがあることに気が付いていますか?

「メディアで議論されたトピックは荒らされやすいです。」

「普段はウィキペディアを使っていない人たちにまで届くトピック」

Q:最も荒らされやすいトピックはどのようなものでしょうか?

「セレブ、スキャンダル、ゴシップ」

「テレビだけでなくインターネットニュースを含めて、ニュースや新聞で報道されたトピックはしばしば荒らされます。その他、政治関連のトピック、イデオロギーに関連したトピック(右派対リベラル、宗教や人権のトピック、ラジカルフェミニストがかかわっている記事)もまた荒らされやすいようです。」

Q:コミュニティはどのように荒らしに対処していますか?

「可能な場合はIPブロック。多くの場合、ピンポイントでIPアドレスをブロックするのは難しいです。」

「ログインユーザーであれば、その人の会話ページに警告を書き込みます。」

「ひどい荒らしの場合は、システムが自動的に検知できるのかもしれません。」

「管理者や有意のユーザーが荒らしをリバートしています。が、問題の根本対策にはなっていません。」

「最初は気が付いた編集者(ログイン編集者か否かは無関係に)が荒らしをリバートしています。問題が続くようであれば、管理者やその種の権限を持った誰かが対処することになるでしょう。」

Q:他の言語版でも編集経験があった場合ですが、日本語版と他国語版のウィキペディアの違いというのは何でしょうか?