Page:HōjōTamio-Diary-Kōsei-sha-2003.djvu/51

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を思ひ出す。そして氏等の半分の親切心を自分に持つてくれたらと、しみじみさせられる。所詮自分は肉身に捨てらるべく運命づけられてゐるのであらう。死んだ兄が懐しい。

註1 この頃の三百枚くらゐのものといへば、未発表、

断片のまま遺されてゐるが、長篇「鬼神」であ

ると思ふ。他の覚書の中にも「鬼神」のことが

書かれてゐる。

註2 「望郷歌」なり。