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Page:Gunshoruiju27.djvu/359

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うにするぞかし。十五日は。もちかゆのせくまいり。かゆづえひきかくしつゝ。家のきんだちわかき女ばうどもうたんとうかゞふを。うたれじとよういして。つねにうしろを心づかひしたる氣色どももおかし。いかにしつるひまにかあらむ。うちえたるをばいみじうけうあり。うれしと思ひてわらひなどしたるさまもはへしきを。うたれたる人は。ねたういみじと思ひたるもことはりにおかし。こぞよりあたらしうとりよせたるむこのきみのうちへまいらんとていでたつほども心もとなければ。ところにつけてわれはとおもひ。ところえたる女ばうのうたんとてのぞき氣色ばみ。おくのかたにたゝずむを。まへにゐたるひとは。心えてうちわらひなどすれば。あながまとまねきてかきなどすれど。女ぎみはしらぬかほにてゐたるこそおかしけれ。こゝなる物とりいでんなどいひて。はしりうちてにぐればあるかぎりわらふ。おとこ君もあい行づきてうちゑみて。みをこせたるに。ことにおどろかぬさまにて。かほうちあかみてゐたるもおかし。をのがどちは。かた身にうちのゝしりて。おとこなどをさへぞうつめる。いかなる人にかあらん。なきはらだち。うちつる人をのろひ。まがしき事どもをいひなどするも。にくきものから猶おかし。うちわたりなどのやむごとなきも。けふはみなみだれてかしこまりもしらるまじかめり。つごもりになりてぢもくのほどなどいとおかし。雪ふりいみじうこほりあれたるに。まうしぶみどももてありきさはぐにも。四位五位のわかやかなるはたのもしげなり。おいてかしらしろきなどが。この人かのひととおもてにうれへありき。女ばうのつぼねにもきつゝ。