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なす。

五爻變ずる時は之卦の不變爻を以て占ふ。
六爻變ずる時は乾坤は二用(二用は用九用六をいふ。易の本文を見れば乾坤二卦に限つて六本以外に用九用六といふ言葉がある。)を用ひ、餘卦は之卦の象辞を占ふ。

以上は朱子の解であるが。其の據る所明かでない。之れに付いて異論もある。例へば春台の如き是れである。今述べないが、要するに占ひは周易の本文の言葉位では出來ない。餘り簡單であるから如何しても他の種々なる聯想を雜へなければ駄目である。其故に古來種々なる方法を以て占をなさんとして居る。中には易は活斷だと喝破して居る者もある。

ニ 雜占法

 占筮の方法は一つでない。今述べたのは所謂本筮である。最も完