Page:EkiToJinsei.djvu/12

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勿用』と書いて人民であるから意見を出したり何かする事はせぬ方が宜いと云ふ、第二は士のことが書いてある、龍が初めて田に出た所であるから『九二見龍在田利見大人』と書いてある、九三は乃ち大夫今で言ふと縣知事位の位置で段々貴顯に近い、夫れで『九三君子終日乾々夕惕若厲无咎』と書いてある、九四は宰相の位或は公卿の位であるから『九四或躍在淵无咎』と書いてある、九五は天子の位であるから『九五飛龍在天利見大人』次に『上九亢龍有悔』と書いてある、天子の次か無位の位置で夫れ社會的位置に當嵌めてある、其社會的位置に相當した言葉が書いてある。崩して哲學思想を抽象することは困難である。

 或場合には斯く云ふ樣にやつて見た。一番下の人民はどう云ふことをやるべきか云はゞ人民の處世訓とか又道德訓とかいふ樣に考へて見た事がある、夫から士は如何樣にやるかといふことを下から二番