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とあり松の炭して其岩に書付侍る

夏木立

    木啄も庵は破らず夏木立

     幻住庵記

    先づたのむ椎の木もあり夏木立

     須磨

木下闇

    須磨寺や籟ぬ笛きく木下闇

    嵐山藪の茂や風の筋

    光り合ふ二つの山の茂かな

     餞別