コンテンツにスキップ

Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/80

提供:Wikisource
このページは校正済みです

    杜若語るも旅のひとつ哉

    駿河路や花橘も茶の匂

    山下や廣葉の蕗に雨の音

     二度桐葉子がもとにありて今や東へ下らんとするに

牡丹

    牡丹蕋深く分け出る蜂の名殘哉

     贈桃隣新宅自畫自讃

    寒からぬ露や牡丹の花の蜜

    風月の財をわすれよ深見草

     雲岸寺の奧に佛頂和尙山居のあ