Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/63

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    面白うてやがて悲き鵜舟哉

    のりたやと子の聲暗き鵜舟哉

竹醉日

    降らずとも竹植うる日は簑と笠

冷汁

    冷汁や須磨と明石の帆懸船

    野洲川や身は安からぬ晒臼

早乙女

    早乙女に姿のぞまん忍ぶ摺

田植

    柴つけし馬の戾るや田植酒

     尾張にて舊交に對す

    世を旅にとかく馬のゆき戾

     等躬といふものゝ白河の關いか