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     上醍醐にて

    留守といふ小僧なぶらん山櫻

     笠のうらに書付ける

    よし野にて櫻見せうぞ檜木笠

    扇にて酒くむ陰や散る櫻

    似合はしや豆の粉飯に櫻狩

    としや櫻をこやす花の塵

    鶴の巢も嵐の外の櫻哉

     畫讃

躑躅

    裾山や虹吐くあとの夕つゝじ