飄竹庵に膝を入れて旅の思いと安かりければ
花を宿にはじめ終りや二十日程
示門人
子に飽くと申す人には花もなし
上野の花見にまかりけるに人々幕うちさわぎものゝ音小唄の聲さま〴〵なるかたはらの松陰をたのみて
四つ五器の揃はぬ花見心哉