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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/203

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    夢よりもうつゝの鷹ぞたのもしき

     杜國を訪ひける道すがら

    鷹ひとつ見つけて嬉し伊良古崎

     杜國に對して

    伊良古崎似るものもなし鷹の聲

生海鼠

    生きながら一つに氷る生海鼠哉

     ある家にふるき奴僕ありてかしこく聖の敎を守る

河豚

    兄弟のくすし憎むや河豚汁

    ふぐ汁や鯛もあるのに無分別