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     桑名古益亭にて

    冬牡丹千鳥よ雪のほとゝぎす

    一疋のはね馬もなし川千鳥

     ねざめは  松風の里

     呼續は   夜明けてから

     笠寺は   雪のふる日

    星崎の闇を見よとやなく千鳥

鷦鷯

    船頭の小宿這入やみそさざい

     杜國が不幸を伊良古崎に尋ねて鷹の聲を折ふし聞きて